本日は、暗室に入って、再プリントしている。2月以降、もう何度やり直したかわからないかぐらい構成については悩んできたが、いよいよ固まってきたので、プリントの調子が思わしくないものを再度プリントしている。
構成については骨組みはすんなり決まったものの、細部の肉付けで悩みに悩んだ。正直、やればやれるほど変わっていく。もちろん、ごくごく些細な違いでしかないのはわかっているが、この一枚を変えるとどうだろう? こうなるとどうなるだろう?と繰り返し繰り返し。
プリントの調子にしてもそうだ。こうだと思って焼いてみても、後日見てみると、ここはこうならないか、この解釈はなんだかおかしい、とやり直しが必至に思えてくる。
朝、暗室に入ったとき、集中していくと、きっと弁造さんの声が聞こえてくるはずと期待していたが、今日はどうも雑音が多く集中しきれない感じが続いている。それでも、一枚一枚、ネガを見つめ引き伸ばし機にセットしていく。
このやり直し作業が終われば、いよいよ入稿準備。弁造さんの人生がいよいよ編まれることになる。
夜はこれから。集中してネガに向かおう。