庭とエスキース2#写真集制作

弁造さんを撮ってきたネガにはたくさんのエスキースがある。そのほとんどが女性だが、数枚、自らを描いたものがある。

これも若き頃の弁造さんの自画像だ。庭は、弁造さんが自給自足の実験場として作ったものだった。食糧を得ることが困難になる時代が来たときに、自分の庭が自給自足生活を作っていくモデルになると信じ、長い時間をかけて試行錯誤を続けていた。

そういう意味では、庭は弁造さんにとって社会への関わりの部分だと感じる。では、絵はどうだろうか。女性と自らを描いたエスキースは、自身を見つめるための道具だったのだろうか。

庭とエスキース。弁造さんを作ってきたものには違いない。

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